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いよいよ、夏本番になってきました。アイスを食べたりやジュースを飲む機会が多くなるとむし歯も増えます。そんなとき、むし歯予防に大きな効果を発揮するのがフッ化物です。
以前は、歯が萌出する前に体内にフッ化物を摂取して強い歯をつくることで、また、萌出したての歯がフッ化物を取り込むことで強い歯をつくり、むし歯予防になると考えられてきました。ところが、最近の研究ではフッ化物が毎日口腔内に存在することが大切で、フッ化物そのものがむし歯の進行を遅らせることがわかってきました。
つまり、むし歯予防には口腔内にフッ化物を残すことが重要なのです。そしてその効果は子供だけでなくすべての年代の方に発揮されます!!
フッ化物の4つの働き
歯は脱灰(溶ける)と再石灰化(つくる)を繰り返しています。歯が溶けかけているところにフッ化物が作用すると、再石灰化が促進され歯が溶けにくくなります。
溶けかけている部位の歯の結晶にフッ化物がゆるく吸着して、溶けにくい構造にします。
フッ化物がカルシウムイオンを引き寄せることにより、酸により溶けにくい結晶をつくります。
細菌が砂糖を分解して酸をつくるのを阻害したり、酸を排出するのを阻害したりします。
とにかく、口腔内にフッ化物があるだけで、溶けにくい歯になるのです。
ではどうやってフッ化物を口腔内に保持すればいいのでしょうか?
海外の一部地域では、水道水の中にフッ化物が含まれています(フロリデーション)。つまり、その水で作った料理や飲料水を口にするだけでフッ化物は摂取できます。日本はというと、フロリデーションは実施されていません。ではどこにフッ化物はあるのでしょう?
そう、歯磨き粉の中です。現在、市販されているほとんどの歯磨き粉のなかにフッ化物は含まれています(一部商品には含まれていません)。フッ化物がふくまれている歯磨き粉を使い、一日3回歯を磨きましょう。そして、歯磨きのあとのうがいは軽くおこない、フッ化物を口の中に残しましょう。
フッ化物の使用がとても重要といっても、やはり過剰摂取はよくありません。特に子供は注意が必要です。
どのくらいの濃度でどのくらいの量の使用がいいのかは、ご相談ください。
また、むし歯予防は、フッ化物の使用だけではありません。砂糖の摂取のしかた、ブラッシングのやり方なども関係します。
個人個人にあったむし歯予防のプランを提案しサポートします。是非、当院の衛生士までご相談ください!!