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皆さん、こんにちは😊
今回は、下の歯が先に生えるのはなぜ?ということで
下顎乳前歯が生えることで、舌運動は大きく変化します!
もし上の前歯が生えなければ、食物を噛み切ることはできません。しかし、これは動物の世界では通用しません。
例えば、ウシは下顎の前歯はあるのに上顎にはないのです。ウシは草食動物ですが、長い草を食べるため、舌を利用し草を引っ張り、
下顎の前歯で切って食べます。ウシの他にも、ヒツジ、シカ、キリンなども上顎前歯がありません。ところが、逆に上顎前歯があるのに下顎前歯がない動物はいません。
これは上顎より下顎前歯のほうが重要なことを意味しています。
先ほども述べたように下顎前歯は舌運動と深い関係があるのです。
乳歯の舌は、成長の過程で前後運動から上下運動に変化します。そのきっかけが下顎の乳前歯なのです。
離乳食が始まる前の乳児は、よく舌が前にでます。しかし、下顎の前歯が生えるとそれがストッパーとなり、舌を前に出せず、前後的な正しい位置を学習します。
同時に、何かの拍子で舌が上がることを知り、それがきっかけで口蓋に押しつぶして食べる動きにつながります。
さらに、舌の先が切歯乳頭に当たることで、舌の蠕動様運動が起こり大人の嚥下に変化します。
ヒトは下顎前歯が生える6~7ヶ月に続き、離乳食中期に移行するなど見事に一致します。食べる機能の発達は下顎前歯と関係が深いのです。
2024.3月号 歯科衛生士 参照